2021年04月21日

Art N' Soul『Touch Of Soul』

Tony! Toni! Tone!のTimothyプロデュース☆Art N' Soul『Touch Of Soul』

発表年:1996年
ez的ジャンル:男性R&Bグループ
気分は... :ソウル×R&B

90年代R&BからArt N' Soul『Touch Of Soul』(1996年)です。

Art n' Soulはオークランドで結成された男性R&Bグループ。

メンバーはTracy(vo、b)、Rodney Lattrel Evans(key、back vo)、Dion Riley(ds、back vo)という3名。

メンバーのうち、Dion Rileyは、Tony! Toni! Tone!Timothy Christian Rileyの実弟です。

そのため、本作『Touch Of Soul』Timothy Christian Rileyのプロデュースです。

アルバムはスロウ〜ミディアム中心の構成。
70年代ソウルのグッドヴァイヴを90年代R&Bにうまく取り込んでいる感じがいいですね。Timothy Christian Rileyのプロデューサーとしての手腕も実感できます。

デビュー・シングルにもなったオープニングの「Ever Since You Went Away」から「Stay With Me」「Special」「U Changed」という冒頭の4曲が絶品です。

それ以外であれば、Slave「Just a Touch of Love」を引用したタイトル曲「Touch Of Soul」、シングルにもなった「All My Luv」、Al Green「Let's Stay Together」等をサンプリングしたメロウR&Bグルーヴ「Dog N' Me」あたりもおススメです。

とりあえず冒頭の4曲をチェックしてみてください!
かなりいいですよ!!!

全曲紹介しときやす。

「Ever Since You Went Away」
デビュー・シングルにもなったオープニング。オーセンティックな雰囲気で魅せるスウィート・バラード。この1曲でArt n' Soulの素晴らしさを実感できるはず!Tracyのハイトーン・ヴォーカルが映えます。名バラードの佇まいがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=xwgP1j6msXc

「Stay With Me」
哀愁メロウなR&Bグルーヴ。楽曲の良さが光ります。Grace Jones「Don't Cry - It's Only the Rhythm」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=e44NIGgKjt4

「Special」
アコギの響きが素敵なメロウ・バラード。素晴らしいヴォーカル・ワークも含めてモロに僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=Y9ERQE8f_JI

「U Changed」
Detroit Emeralds「You're Getting a Little Too Smart」をサンプリングしたメロディアスなミディアム・グルーヴ。Tracyの声質の良さが光ります。中盤のヴォーカル・ワークもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=33dXKIXxt4I

「Ridin'」
リラックスしたムードのミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=gHYVuiTzj9M

「Light The Candles (Interlude)」
波音が聞こえてくるインタールード。

「Nature Rise」
前曲の雰囲気を受け継いだメロウ&セクシーなバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=4BxwBoeDH1I

「Touch Of Soul」
タイトル曲はLafayette Afro Rock Band「Hihache」をサンプリングし、Slave「Just a Touch of Love」のフレーズを引用したダンサブル・チューン。Slave「Just a Touch of Love」好きの人であれば楽しめるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=XUjU-pMR9xw

「A Sexy Solo (Interlude)」
インタールード。

「All My Luv」
シングルにもなった曲。オーセンティックなソウル・バラードにR&Bフィーリングをうまくブレンドしている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BlO7lKHRErI

「Goin' On」
ライヴ感のある演奏がグッドヴァイヴを醸し出すミディアム・ソウル・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=rijS8RgiSdI

「That's How Love Goes」
70年代ソウルのテイストを90年代R&B感覚で聴かせてくれるメロウ・ミディアム。Big Willのラップも織り交ぜています。
https://www.youtube.com/watch?v=6NOouOpnTdU

「Dog N' Me」
Sly & the Family Stone「Sing a Simple Song」、Al Green「Let's Stay Together」、James Brown「The Payback」をサンプリングしたメロウR&Bグルーヴ。なかなかキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=efAoAPnLgNM

「Light The Candles (Reprise)」
ラストは波音と共にロマンティックに締め括ってくれます。

メンバーのTracySam Bostic名義でソロ・アルバムもリリースしています。

Sam Bostic『Soul Supreme』(2008年)
posted by ez at 01:40| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月20日

Isaac Hayes『Hot Buttered Soul』

初のUS R&Bアルバム・チャートNo.1作品☆Isaac Hayes『Hot Buttered Soul』

発表年:1969年
ez的ジャンル:ムーディー&官能系シンフォニック・ソウル
気分は... :すべてが"ニュー"ソウル!

70年代前半に絶大な人気を誇った男性R&Bシンガー/キーボード奏者Isaac Hayesの代表作の1枚、『Hot Buttered Soul』(1969年)です。

Isaac Hayes(1942-2008年)の紹介は、『...To Be Continued』(1970年)に続き2回目となります。

久々のIsaac Hayesです。前回『...To Be Continued』を紹介したのが、まだ彼が存命中の2007年であり、約14年ぶりのIsaac Hayes作品のエントリーです。

David Porterと組んで、60年代Staxを代表するデュオ・グループSam & Dave「Soul Man」のソングライティングで注目されるようになったIsaac Hayesが、ソロ活動を開始したのはアルバム『Presenting Isaac Hayes』(1968年)からですが、同作は泥酔した状態でレコーディングされたものであり、必ずしも彼の才能がきちんと発揮された作品ではありませんでした。

その意味で、2ndアルバムとなる本作『Hot Buttered Soul』(1969年)こそがIsaac Hayesのソロ・アーティストとしての才能をh初めて知らしめたアルバムといえます。

『Hot Buttered Soul』(1969年)は見事にUS R&Bアルバム・チャート第1位に輝き、それ以降も『The Isaac Hayes Movement』(1970年)、『...To Be Continued』(1970年)、『Shaft (motion picture soundtrack) 』(1971年)、『Black Moses』(1971年)と5作連続でUS R&Bアルバム・チャート第1位を獲得することになります。

プロデュースはAl BellMarvell ThomasAllen Jones

レコーディングにはIsaac Hayes(vo、key)以下、Marvell Thomas(key)、Harold Beane(g)、さらにはWillie Hall(ds)、James Alexander(b)、Michael Toles(g)というThe Bar-Kaysメンバー3名が参加しています。

全4曲という収録曲の少なさですが、この曲数の少なさこそがIsaac Hayesらしいですね。その独自サウンドも含めて既成のアルバムの常識を簡単に覆してしまう大胆さが本作の魅力かもしれません。こういうアルバムがヒットしたこと自体に時代の変わり目だったのかもしれませんね。

Hal David/Burt Bacharachの名曲「Walk On By」Isaac Hayesワールドに変貌させ、「Hyperbolicsyllabicsesquedalymistic」ではサイケデリックなファンク・ロックで妖しいムードを醸し出したかと思えば、Al Greenのカヴァー「One Woman」はオーセンティックなソウルで魅せ、Glen Campbellのヒットで知られるJimmy Webb作品のカヴァー「By the Time I Get to Phoenix」は壮大なスケールで締め括ってくれます。

快進撃の口火を切ったヒット・アルバムを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Walk On By」
Hal David/Burt Bacharach作。1964年、Dionne Warwickの大ヒットでお馴染みの名曲をカヴァー。この12分超の長尺カヴァーにIsaac Hayesの美学が凝縮されているかもしれませんね。荘厳なストリングスに歪んだギター、女性コーラスを従えた官能的な低音ヴォーカルが織り成す甘く危険な前半、一気にギア・チェンジしてサイケにファンク・ロックする後半という二部構成は聴き応え十分です。シングルとして、USチャート第30位、US R&Bチャート第13位となっています。
https://www.youtube.com/watch?v=iqR4CZj0mJQ

当ブログで紹介したQueen Latifah「Wrath Of My Madness (Soulshock Remix)」Faith Evans「No Other Love」Alicia Keys「If I Was Your Woman/Walk on By」をはじめ、Beyonce feat. The Weeknd「6 Inch」、The Notorious B.I.G.「Warning」、2Pac feat. Dramacydal「Me Against the World」、MF DOOM「Dead Bent」、Pete Rock「Walk on By」、Cypress Hill「Whatta You Know」等110トラック以上ののサンプリング・ソースとなっています。
Queen Latifah「Wrath Of My Madness (Soulshock Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=D9cqfDiR20E
Faith Evans「No Other Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=2va9uemtU18
Alicia Keys「If I Was Your Woman/Walk on By」
 https://www.youtube.com/watch?v=hKcpZ1_GB8A
Beyonce feat. The Weeknd「6 Inch」
 https://www.youtube.com/watch?v=tiNINsfr768
The Notorious B.I.G.「Warning」
 https://www.youtube.com/watch?v=TbSm6HsX_ek
2Pac feat. Dramacydal「Me Against the World」
 https://www.youtube.com/watch?v=QlPYub-gTjE
MF DOOM「Dead Bent」
 https://www.youtube.com/watch?v=1lOqpnKdRLQ
Pete Rock「Walk on By」
 https://www.youtube.com/watch?v=gUfZUJgixlY
Cypress Hill「Whatta You Know」
 https://www.youtube.com/watch?v=BdBwYLpdOVw

「Hyperbolicsyllabicsesquedalymistic」
Isaac Hayes/Alvertis Isbell(Al Bell)作。サイケデリックなファンク・ロックは僕の一番のお気に入り。サイケなギター、ダークなピアノ、ヘヴィーなリズム隊が醸し出す退廃的ムードがたまりせん。僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=FCzElCx_LK8

Public Enemy「Black Steel in the Hour of Chaos」、DJ Quik「Born and Raised in Compton」、Super Lover Cee & Casanova Rud「All You MC's」、N.W.A「Kamurshol」、Ice Cube「I Gotta Say What Up!!!」、House of Pain「Legend」、The Game「Remedy」等70トラック以上ののサンプリング・ソースとなっています。
Public Enemy「Black Steel in the Hour of Chaos」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZM5_6js19eM
DJ Quik「Born and Raised in Compton」
 https://www.youtube.com/watch?v=2pc8lpWVGEA
Super Lover Cee & Casanova Rud「All You MC's」
 https://www.youtube.com/watch?v=M9Po9SbBYt4
N.W.A「Kamurshol」
 https://www.youtube.com/watch?v=dS4iCLsMpYQ
Ice Cube「I Gotta Say What Up!!!」
 https://www.youtube.com/watch?v=4bx0GOXvqqg
House of Pain「Legend」
 https://www.youtube.com/watch?v=VuApGzULTu0
The Game「Remedy」
 https://www.youtube.com/watch?v=yw2VRfs2Fu4

「One Woman」
Al Greenのカヴァー(Charles Chalmers/Sandra Rhodes作)。オリジナルはアルバム『Green Is Blues』(1969年収録)。本作の中では一番オーセンティックなソウル・バラード。Hayesの魅惑の低音ヴォーカルを存分に満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=jzliSxRMXLg

Hip-HopクラシックGroup Home「Supa Star」等のサンプリング・ソースとなっています。
Group Home「Supa Star」
 https://www.youtube.com/watch?v=MZCNnDSKJsM

「By the Time I Get to Phoenix」
Glen Campbellのヒットで知られるJimmy Webb作品をカヴァー(オリジナルはJohnny Rivers)。18分半超の長尺です。前半はオルガンとシンバルのみのバッキングに、ポエトリーリーディングのようなヴォーカルが淡々と続きます。中盤からストリングスやホーン、ようやく本格的に歌い始め、さらには他の楽器が徐々に加わっていき、クライマックスへと向かっていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=9bbdJSW3pvM

One Deep「Crime Stories」、Chinatown「Sin Propaganda」等ののサンプリング・ソースとなっています。
One Deep「Crime Stories」
 https://www.youtube.com/watch?v=LtvZt7VnRuA
Chinatown「Sin Propaganda」
 https://www.youtube.com/watch?v=g1zlvFyNRT4

Isaac Hayesの他の初期作品もチェックを!

『The Isaac Hayes Movement』(1970年)


『...To Be Continued』(1970年)


『Shaft (motion picture soundtrack) 』(1971年)


『Black Moses』(1971年)


『Joy』(1973年)


『Chocolate Chip』(1975年)
posted by ez at 01:58| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月19日

Antonio Carlos Jobim『Stone Flower』

CTI三部作のラスト☆Antonio Carlos Jobim『Stone Flower』

発表年:1970年
ez的ジャンル:ボサノヴァの父
気分は... :久々のJobimアルバム!

ボサノヴァの父Antonio Carlos Jobim『Stone Flower』(1970年)です。

ブラジルを代表する音楽家でありボサノヴァの父Antonio Carlos Jobim(1927-1994年)の紹介は、『Wave』(1967年)に続き2回目となります。

これまで何百曲とJobim作品を紹介してきたのに、Jobim本人の作品の紹介としては、2005年に『Wave』(1967年)を紹介して以来16年ぶりとなります。そのに『Wave』のエントリーも具体的な曲紹介なしという手抜きエントリーでしたが(笑)。ブログ開設当初は全曲紹介パターンにはなっていなかったので・・・

本作は『Wave』(1967年)、『Tide』(1970年)に続くCTI三部作のラスト・アルバムとなります。

Creed Taylorプロデュース。
Eumir Deodatoがアレンジを手掛けています。

レコーディングにはAntonio Carlos Jobim(p、el-p、g、vo)以下、Harry Lookofsky(violin)、Joe Farrell(ss)、Urbie Green(tb)、Hubert Laws(fl)、Ron Carter(b)、Joao Palma(ds)、Airto Moreira(per)、Everaldo Ferreira(per)、Eumir Deodato(g)といったミュージシャンが参加しています。

Ary Barroso作の「Brazil」以外はJobimのオリジナルです。

Jobimの名曲をCTI流ボッサ・ジャズで楽しませてくれます。

個人的にはJobim自身がヘタウマ・ヴォーカルを聴かせてくれる「Brazil」「Sabia」が好きです。

それ以外にも、落ち着いたボッサ・ジャズ「Tereza My Love」、ギターとピアノのコントラストが印象的な「Children's Games (chovendo na Roseria) 」、軽くラテン調な「Choro」Deodatoのアレンジが冴える「Stone Flower」、クラシカルな「Amparo」、エレピを駆使した「Andorinha」、クロスオーヴァー・ジャズな「God and the Devil in the Land of the Sun」など聴きどころ満載です。

CTI時代の集大成的な1枚を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Tereza My Love」
落ち着いたボッサ・ジャズがオープニング。控えめながらも品のあるJobimのピアノにグッときます。トロンボーンの響きもいい感じです。当ブログではCal Tjader & Charlie Byrdのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=yaRTCObEO-8

「Children's Games (chovendo na Roseria) 」
映画『The Adventurers』(1970年)のために書かれた楽曲。ギターとピアノの響きのコントラストがいい感じ。Deodatoによる美しいアレンジもグッド!当ブログではChristiane Legrandのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=SlrIHG2Les0

「Choro」
美しいピアノ・ボッサですが、軽くラテン調なのがいいですね。後半はHubert Lawsのフルートが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=vmIdArq97WY

「Brazil」
Ary Barroso作。名曲「ブラジルの水彩画(Aquarela Do Brasil)」をカヴァー。お馴染みの名曲をエレピを駆使し、Jobim自身のヴォーカルで聴かせてくれます。決して上手くないヴォーカルが逆に味になっています。
https://www.youtube.com/watch?v=SzLty_nXSh8

本曲に関して、当ブログではElis ReginaSonzeiraGal CostaGeoff & Maria Muldaur映画『未来世紀ブラジル』サントラGrant Greenのカヴァーも紹介済みです。

「Stone Flower」
タイトル曲はHarry Lookofskyのヴァイオリンをフィーチャーし、Deodatoの素晴らしいアレンジが冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=Yqy3ze3uFrQ

「Amparo」
「Olha Maria」のタイトルでも知られる曲。ここではJobimの美しいピアノとストリングスを中心としたクラシカルで叙情的な仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=VJbhIyp6Ekc

当ブログではChico BuarqueTamba TrioSebastiao Tapajos/Maria Nazareth/Arnaldo Henriquesのカヴァーも紹介済みです。

「Andorinha」
エレピを駆使したボッサ・ジャズをしっとりと聴かせてくれます。当ブログではAgustin Pereyra LucenaOsmar Militoのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=P-Iig1a72-g

「God and the Devil in the Land of the Sun」
クロスオーヴァーなブラジリアン・ジャズ。演奏全体にミステリアスな雰囲気が漂います。特にJoe Farrellのサックスが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZE3u_DBh5oY

「Sabia」
Chico Buarque/Antonio Carlos Jobim作。再びJobimが歌う哀愁ボッサ。このヴォーカルの味わいが何ともいいですよね。当ブログではTatiana Parraのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=-4dy0MEksHc

「Brazil (alternate take) 」
CDボーナス・トラック。「Brazil」の別テイクです。
https://www.youtube.com/watch?v=0qhDvlH14Yk

Antonio Carlos Jobimの他作品もチェックを!

『The Composer of Desafinado, Plays』(1963年)


Dorival Caymmi & Tom Jobim『Caymmi visita Tom』(1964年)


『The Wonderful World of Antonio Carlos Jobim』(1965年)


Francis Albert Sinatra & Antonio Carlos Jobim『Francis Albert Sinatra & Antonio Carlos Jobim』(1967年)


『A Certain Mr. Jobim』(1967年)


『Wave』(1967年)


『Tide』(1970年)


Elis Regina & Antonio Carlos Jobim『Elis & Tom』(1974年)


『Urubu』(1976年)


Miucha & Antonio Carlos Jobim『Miucha & Antonio Carlos Jobim』(1977年)


『Terra Brasilis』(1980年)


Edu Lobo & Tom Jobim『Edu & Tom, Tom & Edu』(1981 年)
posted by ez at 01:48| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月18日

Madlib『Sound Ancestors』

Four Tetとのコラボ☆Madlib『Sound Ancestors』

発表年:2021年
ez的ジャンル:ハイパーHip-Hop
気分は... :音の祖先から未来へ!

新作アルバムから人気Hip-HopアーティストMadlibの最新作『Sound Ancestors』です。

Madlib(本名:Otis Jackson Jr.)に関して、当ブログでは以下の9作品を紹介済みです。

 Yesterdays New Quintet『Angles Without Edges』(2001年)
 Madlib『Shades Of Blue』(2003年)
 Jaylib『Champion Sound』(2003年)
 Yesterdays New Quintet『Stevie』(2004年)
 Sound Directions『The Funky Side Of Life』(2005年)
 Talib Kweli & Madlib『Liberation』(2007年)
 Jackson Conti『Sunjinho』(2008年)
 Quasimoto『Yessir, Whatever』(2013年)
 The Jahari Massamba Unit『Pardon My French』(2020年)

今年に入ってKarriem Rigginsと組んだユニットThe Jahari Massamba Unitの初アルバム『Pardon My French』を紹介したばかりですが、早くも新作がリリースされました。

The Jahari Massamba Unit『Pardon My French』(2021年)

最新作『Sound Ancestors』Madlib単独名義のアルバムですが、実質的にはFour Tet (Kieren Hebden)とのコラボ作品です。Four Tetはエディット/アレンジ/マスタリング担当でクレジットされています。

Four Tet (Kieren Hebden)は、1978年ロンドン生まれのミュージシャン/プロデューサー/リミキサー。フォーク×エレクトロニカな音楽スタイルであるフォークトロニカのパイオニアとして有名ですね。

そんな二人が数年かけて制作したコラボ・アルバムはMadlib Invazionからのリリースです。

Hip-Hopの鬼才×UKエレクトロニカ〜フォークトロニカの鬼才のタッグによるジャンルを枠を飛び越えたハイパーHip-Hopを楽しめます。

1stシングルにもなったThe Ethics「Lost in a Lonely World」ネタの「Road Of The Lonely Ones」J Dillaに捧げられた「Two for 2 -For Dilla」、ブラジルのモダン・インストゥルメンタル・グループQuartabeをサンプリングした「One For Quartabe/Right Now」、Young Marble Giants「Searching for Mr. Right」ネタのダーク・トラック「Dirtknock」、スパニッシュ・ギターが印象的な「Latino Negro」、切れ味鋭いビートとソウル・フィーリングの「Chino」などファンを満足させる全16トラック。

タイトルは"Sound Ancestors(音の祖先)"ですが、鬼才二人が繰り広げる音の未来を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「There Is No Time (Prelude)」
アルバムのプレリュード。コズミック・モードです。
https://www.youtube.com/watch?v=3tINiXByLNg

「The Call」
Terry Britten「Bargain Day」をサンプリングしたロック・モードのハイパーHip-Hopに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=UYnV8MXNYPA

「Theme De Crabtree」
MTK「Crabtree Music Library Vol. 2」をサンプリング。哀愁モードながらもトリップ感のあるHip-Hopサウンドで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6Jl0f145ez4

「Road Of The Lonely Ones」
1stシングルにもなったトラック。The Ethics「Lost in a Lonely World」をサンプリングしたスウィート・ソウルなレトロ感を逆手にとった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Y52M28WQu2s

「Loose Goose」
Renaldo and the Loaf「A Critical Dance」をサンプリング。人を食ったようなユーモラスな雰囲気ですが、なかなか楽しめるビートです。
https://www.youtube.com/watch?v=YcF3nWKNp8I

「Dirtknock」
Young Marble Giants「Searching for Mr. Right」のヴォーカル・ネタとJoe Farrell「Upon This Rock」のドラム・ネタの組み合わせたダークな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=BMBjoK1s3fA

「Hopprock」
Johnny Jungle「Killa Sound」をサンプリング。アンビエントな雰囲気で始まりますが、途中からビートを効かせた神秘的なHip-Hopサウンドが展開されています。
https://www.youtube.com/watch?v=iOmgkVF5Anw

「Riddim Chant」
Mighty Tom Cats「Love Potion-Cheeba-Cheeba」のドラム・ネタをサンプリング。J Dilla以降のHip-Hop好きの人であれば安心して聴けるトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=qu0qSJGnlOE

「Sound Ancestors」
タイトル・トラックはトライバル・モード全開のパーカッシヴ・リズムな前半とスピリチュアル・ジャズな後半とのコントラストが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=tkoaYEUBvA0

「One For Quartabe/Right Now」
Quartabe「Lembre-Se」、Brand X「Malaga Virgin」をサンプリング。ブラジルのモダン・インストゥルメンタル・グループQuartabeを取り上げるあたりがMadlibですね。浮遊するキャッチーなジャズ/フュージョン・フィーリングをうまくHip-Hopに落とし込んでいます。
https://www.youtube.com/watch?v=MzgNcT6-mS4

「Hang Out (Phone Off)」
メロウな雰囲気とMadlibらしいビート感覚の組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=9bmx6-Y180g

「Two for 2 -For Dilla」
タイトルの通り、J Dillaに捧げられたトラック。Sly, Slick and Wicked「Love Gonna Pack Up (And Walk Out)」、Mary Holmes「I'll Make It Up to You」をサンプリング。J Dillaを重ね合わせて、このコズミック・トラックを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=5foFDKlivbE

「Latino Negro」
スパニッシュ・ギター×今ジャズ・ビートの組み合わせが面白いトラック。ありそうでない雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9ZnpFjEiBtY

「The New Normal」
まさにニューノーマルなHip-Hopといった感じのスケールの大きなコズミック・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=noXek1BwHhE

「Chino」
Phife Dawg「Ben Dova」のドラム・ネタとLyn Collins「Think (About It)」のヴォーカル・ネタの組み合わせ。切れ味鋭いビートとソウル・フィーリングがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=l8tYjz_TaSQ

「Duumbiyay」
Six Boys in Trouble「Zum, Zum」をサンプリング。ラストは子どもヴォーカル・ネタの民族音楽モードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=BS_A9tu8yek

Madlib関連の過去記事もチェックを!

Yesterdays New Quintet『Angles Without Edges』(2001年)
Angles Without Edges by Yesterdays New Quintet (2001-05-03)

Madlib『Shades Of Blue』(2003年)
Shades of Blue

Jaylib『Champion Sound』(2003年)
Champion Sound

Yesterdays New Quintet『Stevie』(2004年)
Stevie: Instrumental Tribute to Stevie Wonder

Sound Directions『The Funky Side Of Life』(2005年)
Funky Side of Life

Talib Kweli & Madlib『Liberation』(2007年)
Liberation

Jackson Conti『Sunjinho』(2008年)
Sujinho

Quasimoto『Yessir, Whatever』(2013年)
Yessir Whatever

The Jahari Massamba Unit『Pardon My French』(2021年)
posted by ez at 01:38| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月16日

Joe Jackson『Body And Soul』

ジャケ買いしたくなる1枚☆Joe Jackson『Body And Soul』

発表年:1984年
ez的ジャンル:オトナ・オルタナ・ポップ
気分は... :ナンバー2じゃダメですか

ジャンルに枠に縛られないサウンドで人気を博したJoe Jacksonの代表作の1つである『Body And Soul』(1984年)です。

1954年UK生まれのミュージシャン/ソングライターJoe Jacksonの紹介は、大ヒット・アルバム『Night And Day』(1982年)に続き2回目です。

『Night And Day』を紹介したのが2006年なので、約15年ぶりのJoe Jackson作品のエントリーとなります。

USアルバム・チャート第4位となった前作『Night And Day』(1982年)の大ヒットの後で、大きな期待を持って迎えられたのが本作『Body And Soul』(1984年)です。厳密には2枚の間に彼が手掛けたサントラ『Mike's Murder』(1983年)がありますが。

前作『Night And Day』(1982年)は、僕が高校生のときの作品dえすが、Donald Fagen『The Nightfly』(1982年)と並んで、少し背伸びしたオトナ気分を味わえるアルバムという印象がありました。

そして、ちょうど高校生から大学生になる時期にリリースされたアルバムが本作『Body And Soul』(1984年)です。『Night And Day』以上にオトナ・アルバムになった印象がありましたね。

何よりジャケが格好良くて大好きでした。
ご存知の通り、本作のジャケは当ブログでも紹介したジャズ名盤Sonny Rollins『Sonny Rollins Vol.2』(1957年)へのオマージュです。

Sonny Rollins『Sonny Rollins Vol.2』(1957年)


このような雰囲気だとジャズへ思い切り舵を切ったアルバムと思いきや、中身はジャズのみならず、クラシック、ラテン、ファンク、ソウル、ロック、ポップなどさまざまな音楽のエッセンスを取り入れた作品となっています。

プロデュースはJoe JacksonDavid Kershenbaum

楽曲はすべてJoe Jacksonのオリジナルです。

Joe Jackson(vo、p、sax)、Graham Maby(b)、Vinnie Zummo(g)、Ed Roynesdal(key、violin、guiro)、Tony Aiello(sax、fl、claves)、Michael Morreale(tp、flh)、Gary Burke(ds)、Ellen Foley(back vo)、Elaine Caswell(vo)

USチャート第15位となったヒット曲「You Can't Get What You Want (Till You Know What You Want)」をはじめ、Elaine Caswellとのデュエット「Happy Ending」、ピアノ・バラード「Be My Number Two」というシングル3曲や、マツダ・ファミリアのCM曲にもなったオープニング「The Verdict」あたりが目を引きます。

個人的には『Night And Day』の流れを汲むラテン・タッチの「Cha Cha Loco」が一番のお気に入り。

また、今回久々に聴き直して美しいインスト「Loisaida」や感動的なジャズ「Heart of Ice」という2曲の魅力を再発見できました。

聴き重ねるほど、Joe Jackson独自の音世界に魅せられるはずです。

全曲紹介しときやす。

「The Verdict」
日本ではマツダ・ファミリアのCM曲としてもお馴染みだったオープニング。重厚なホーン・サウンドが印象的なドラマティックな仕上がりです。クラシックの素養があるJoe Jacksonらしい1曲かもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=1Iqfk0jaJx0

「Cha Cha Loco」
僕の一番のお気に入り。『Night And Day』の流れを汲むラテン・タッチの1曲。彼のお洒落なピアノも満喫できます。ラテン色を前面に出しつつ、しっかりポップ・ミュージックとして成立させているのがJoe Jacksonのセンスの良さだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=PTc_RQiG0Do

「Not Here, Not Now」
哀愁バラードを切々と歌います。Michael Morrealeのフリューゲルホーン・ソロがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=ASgHpt_8tH0

「You Can't Get What You Want (Till You Know What You Want)」
アルバムからの1stシングル。USチャート第15位となったヒット曲。本作といえば、まずこの曲ですね。伸びやかなホーン・サウンドとファンク・グルーヴの組み合わせがいいですね。Graham Mabyのファンキー・ベース、Vinnie Zummoのジャズ・ギターが活躍します。
https://www.youtube.com/watch?v=qjUwoALt2qI

「Go for It」
60年代モータウン調のビートを効かせた確信犯的なポップ・ソウル。こういうのを真顔でやってしまうのもJoe Jacksonらしさかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=DmW37GRFq_Y

「Loisaida」
美しいインスト。感動ストーリーの映画を観ているような気分になります。インスト曲のせいか昔は全然響かなかったのですが、今回久々に聴いてたらグッときました。
https://www.youtube.com/watch?v=qiobAbX6PJo

「Happy Ending」
アルバムからの2ndシングル。Elaine Caswellとのデュエット。サウンドも歌詞もハッピーなのにハッピーじゃないビミョーな感じが本曲の魅力だと思います(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=v1rXFl2tE1g

「Be My Number Two」
アルバムからの3rdシングル。美しくも物悲しいピアノ・バラード。ナンバー1じゃなくてナンバー2になって!というのがJoe Jacksonらしいですね。ただし、ナンバー2になって!はナンバー1の彼女の次という意味ではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=NNn9pnytT7M

「Heart of Ice」
ラストは、心の氷を割って太陽に向かって歩く様を音に託した素晴らしいジャズ・サウンドで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=b9eBCGseStw

Joe Jacksonの他作品もチェックを!

『Look Sharp!』(1979年)


『I'm the Man』(1979年)


『Beat Crazy』(1980年)


『Jumpin' Jive』(1981年)


『Night And Day』(1982年)
posted by ez at 02:48| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする